
こんにちは!
いえうらです!
今日は住宅業界のローコストメーカーの謎に迫りたいと思います!
一意見ですが、参考になればな、と思います!
はじめに
「ローコスト住宅って本当に大丈夫なの?」
家づくりを考え始めると、多くの方が一度はこう思うのではないでしょうか。
ローコスト住宅は「安いから不安」というイメージを持たれがちですが、
実はその価格には明確な理由があります。
決して「手抜き」や「品質が悪い」から安いわけではなく、
業界の仕組みやコスト構造によって成り立っているのです。
この記事では、ローコスト住宅が安くなる“6つの理由”を整理し、
さらに後悔しないためのチェックポイントや、賢く比較するための考え方を解説します。
これを読めば「なぜ安いのか」が腑に落ち、住宅会社選びの目線が変わるはずです。

ローコスト住宅が安い6つの理由
1. 規格住宅・プラン固定で設計コストを削減
ローコスト住宅では「人気の間取り」をあらかじめ固定していることが多いです。
- 設計士がゼロからプランを描かないため、設計コストを削減
- 同じ間取りを何度も建てるため、工期も短縮され、大工の手間や人件費も削れる
例えば「4LDKで子ども部屋6畳・LDK20畳」など、定番プランが用意されているケースが多く、
「こだわりが強くない人」や「人気プランで十分な人」にとっては合理的です。
逆に「家具や動線までシンデレラフィットさせたい」ようなこだわり派は、
自由設計の方が満足度が高いでしょう。
2. 材料の大量仕入れ・一括購買で原価をダウン
規模の大きなローコストメーカーは、全国単位で建材や設備を一括仕入れしています。
例えばLIXILやタカラのキッチンなど、
よく使われる標準品を年間2,000棟以上建てる会社がまとめて発注すると、メーカーからの仕入れ価格は大幅に下がります。
つまり「スケールメリット」が価格の安さを生んでいるのです。
3. 工期短縮・施工標準化で現場経費を圧縮
ローコスト住宅では、施工手順や工程をマニュアル化しています。
- 現場監督1人が多棟管理できる → 人件費削減
- 立て慣れたプランなので大工の作業スピードも速くなる → 工期短縮
- 工期が短いほど仮設費用や人件費も削れる
結果的に「効率化された工事」がコストダウンにつながっています。
4. 広告費・営業費を徹底的に抑える
意外と見落とされがちなのが「広告費」と「展示場費」です。
例えば総合展示場に出店する場合:
- 家賃:月60〜200万円
- モデルハウス建設費:約1億円
- 供託金:600〜1,000万円
- 広告分担金:月50万円
合計すると年間約3,000万円/拠点のコストがかかります。
この金額は最終的にお客様の建物価格に上乗せされます。
一方、ローコスト住宅の多くは「街角モデルハウス」や「ロードサイドの単独展示場」を活用。
最後は売却するため余計な費用が残らず、WebやSNS集客でコストを抑えています。
また、営業マン1人あたりの販売棟数も、
- 大手メーカー:年間5棟前後
- 大手ローコストメーカーなど:8棟前後
- ローコスト系:10〜15棟
と多いため、営業人件費を薄く分散できる仕組みになっています。
5. 「本体価格」に含まれない費用が多い
広告で「1,000万円台から!」といった本体価格を見かけますが、注意が必要です。
多くのローコスト住宅では、本体価格に以下が含まれていません:
- 付帯工事費用
- 外構(駐車場・フェンス・庭)
- 照明・カーテン
- 地盤改良費
- 家具・エアコン
そのため、ご契約後に「思った以上に費用が膨らんだ」という声も少なくありません。
6. アフター保証やメンテナンスが簡素
大手メーカーは「30年保証」や「長期メンテナンス込み」を謳いますが、
その分価格に上乗せされています。
ローコスト住宅では、
- 基本は10年保証まで
- それ以上は有料オプション
- 定期点検や修繕も別途費用
というケースが多いです。
家は必ずメンテナンスが必要なので、「保証や点検はどこまで無料か」を事前に確認しておきましょう。
後悔しないためのチェックポイント
ローコスト住宅を検討する際は、以下を必ず確認しましょう。
- 本体に含まれない費用(外構・照明・カーテン・地盤など)は?
- 長期保証や定期点検は無料?有料?回数と内容は?
- 標準仕様のメーカーやグレードは固定?変更時の追加費用は?
- 展示場は総合/単独/街角?→運営費の価格転嫁はないか?
- 自分は「自由設計を望む」のか「コスパ重視」なのか?
これらを押さえることで「後で費用が増える」リスクを防げます。
まとめ
ローコスト住宅が安いのは「品質が悪いから」ではなく、
- 設計・仕入れ・施工の効率化
- 広告費や営業費の抑制
- 本体価格の表示ルール
- アフター保証の簡素化
といった業界の仕組みがあるからです。
ただし「初期費用が安い」=「トータルで安い」とは限りません。
外構・地盤改良・長期保証などを含めた総額と生涯コストをしっかり比較することが重要です。
賢く比較できれば、ローコスト住宅も十分に魅力的な選択肢になり得ます。
ぜひ自分に合った住まいの軸を見つけてください。
また今後も色々な情報を発信していこうと思いますので、
今後ともどうぞよろしくお願いします!

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